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今日の相場解説【季節性アノマリー:データが示す相場の傾向とは?】今日の相場解説 (2025.01.08)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2025-01-08

ページ制作日: 2025-01-08

今日の相場解説

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季節性アノマリーとは

季節性アノマリーとは、特定の時期や季節に相場が一定の傾向を示す現象のことを指します。これは、理論や合理的な説明を完全に裏付けるものではありませんが、長年の市場の動きから統計的に観察された現象です。
例えば、「セル・イン・メイ(Sell in May)」という格言があります。これは、5月に株を売却し、その後しばらく市場から離れた方が良いという経験則を表しています。 このアノマリーは、欧米市場を中心に夏季の取引量が減少し、株価のパフォーマンスが低調になる傾向に基づいています。同様に、「節分天井、彼岸底」は日本市場における季節性のアノマリーで、年初から2月にかけて株価が上昇しやすい一方で、3月下旬には安値をつけることが多いというものです。 これは、年初の期待感や3月末の決算期に伴う売却圧力など、特定の時期に市場参加者の行動が集中するためと考えられます。

季節性アノマリーが注目される理由の一つは、こうした現象が多くの市場で繰り返し観察されている点です。これにより、投資家やトレーダーは相場の動きを予測する際の一つの参考材料として利用しています。 ただし、アノマリーはあくまで経験則であり、すべての年に当てはまるわけではありません。市場の状況や経済環境によっては、アノマリーに反する動きが現れることもあります。


その他のアノマリー
  • ハロウィン効果(Halloween Effect)
  • 「ハロウィンから翌年5月までの期間に株式市場は上昇しやすい」というアノマリーです。「セル・イン・メイ」の裏返しとも言えます。 秋から春にかけての時期は、経済活動が活発化する年末商戦や新年度の開始が影響し、ポジティブな市場環境が形成されると考えられています。

  • サンタクロース・ラリー
  • クリスマス前後の年末に株価が上昇しやすい傾向を指します。12月下旬の数日間から年初にかけての期間に起こる現象です。 年末の買い需要や、機関投資家のポジション調整が影響しているとされています。

  • 夏枯れ相場
  • 夏枯れ相場とは、夏季に株式市場の取引が低調になり、株価が下落または動きが鈍くなる傾向を指します。 この現象の主な原因としては、投資家や企業関係者が夏季休暇を取ることによる取引量の減少が挙げられます。


マーケットEyeでは、「今月の戦略」というコンテンツで毎月の上昇確率を掲載しています。こちらもご覧ください。

今月の戦略 今月の戦略



金標準先物
金標準先物チャート
金標準先物チャート

金標準先物月別上昇率
金標準先物月別上昇率

インドの結婚シーズン(11月~2月)は、金需要が増える要因の一つと考えられています。結婚式では花嫁側の家族が花婿側に持参金を贈る習慣があり、その多くに純金のアクセサリーが用いられるます。 過去10年間のデータでは、結婚シーズン前の10月に金価格が8勝2敗という高い勝率を示し、平均上昇率も3.04%と年間で最も高い値となっています。 これが結婚シーズンに向けた需要増加と関連している可能性はありますが、他の要因も影響しているため、一概に断定することは難しいです。

ここ10年の月別上昇率の平均(Avg)を見ると、10勝2敗という結果が示されています。下落した月は9月と11月のみで、それ以外の月は上昇しています。このデータから、金価格が長期的な上昇トレンドを維持していることがうかがえます。



白金標準先物
白金標準先物チャート
白金標準先物チャート

白金標準先物月別上昇率
白金標準先物月別上昇率

白金(プラチナ)の月別上昇率を見ると、金と比較して下落している月が多いことが確認できます。この傾向から、白金は金のように長期的な上昇トレンドを維持しているわけではないことがわかります。 例えば、白金では年間を通じて平均上昇率がプラスの月もありますが、下落幅が大きい月も目立ちます。一方で金は、全体的に上昇傾向が強く、月ごとの勝率でも高い結果を示しています。この違いは、白金と金がそれぞれ異なる需要と供給の要因に影響を受けているためと考えられます。
白金の需要は主に工業用途(特に自動車触媒など)に依存しており、景気変動の影響を受けやすい一方で、金は投資需要や安全資産としての性質が強いため、異なる価格推移を示す傾向があります。



ドバイ原油先物
ドバイ原油先物チャート
ドバイ原油先物チャート

ドバイ原油先物月別上昇率
ドバイ原油先物月別上昇率

原油の月別上昇率を見ると、ガソリンや灯油ほど明確な季節性は見られないことがわかります。 例えば、ガソリンは夏場のドライブシーズンに需要が増加し、価格が上昇しやすい傾向があります。一方、灯油は冬場の暖房需要の増加により価格が高くなる傾向があります。しかし、原油自体にはそれほど明確な季節性が反映されていないようです。

データを見ると、特定の月に大幅な上昇や下落が見られる一方で、全体的なトレンドとして一貫した季節的な動きはありません。 例えば、2015年と2020年のように、大幅な下落が目立つ年もあれば、2022年のように比較的安定した動きを見せる年もあります。このばらつきは、原油価格が季節要因だけでなく、地政学的リスクや需給バランス、為替の影響を強く受けるためと考えられます。 追記すると、原油価格は特に国際的な情勢に大きく左右されます。例えば、中東の政治的緊張やOPECの生産調整、アメリカのシェールオイル生産状況などが価格に大きな影響を与えます。そのため、特定の月に上昇や下落が見られたとしても、それが季節性によるものとは限らず、外部要因が大きく影響している可能性が高いです。



日経平均株価
日経平均株価チャート
日経平均株価チャート

日経平均株価月別上昇率
日経平均株価月別上昇率

「節分天井、彼岸底」というアノマリーは、日本株や先物市場で知られる季節性のパターンですが、データを見る限り、2月と3月の下落傾向は顕著とは言えません。具体的には、2月は6勝4敗で平均上昇率は-0.08%、3月も6勝4敗で平均上昇率は+0.24%と、どちらも大きな下落を示していません。このことから、節分天井や彼岸底といったアノマリーが必ずしも毎年一貫して当てはまるわけではないことがわかります。
さらに、「セルインメイ」のアノマリーについても、直近10年間のデータではそれほど明確な傾向は見られません。5月の平均上昇率は+1.99%、6月は+0.31%、7月は+0.61%と、いずれも上昇傾向を示しており、アノマリー通りに大きく下落するという動きは見られません。

こうした傾向は、アノマリーが広く知られるようになったことで、市場参加者が事前に動くことで影響が織り込まれやすくなった可能性もあります。また、現在の市場は地政学的リスクや金融政策、経済指標など、さまざまな要因が複雑に絡み合っており、単純なアノマリーだけで説明するのは難しくなっていると考えられます。



ドル円
ドル円チャート
ドル円チャート

ドル円月別上昇率
ドル円月別上昇率

ドル円の月別上昇率を見ると、全体的に明確な季節性の傾向は見られませんが、いくつかの注目ポイントが浮かび上がります。
例えば、4月は平均上昇率が+0.94%と、比較的安定したプラスの値を示しています。特に2022年は+6.74%、2024年は+4.28%と大幅な上昇を記録しています。このように、4月はドル円の強い月として特徴づけられる可能性があります。 一方で、6月や8月は平均上昇率がそれぞれ-1.32%と-0.55%と低く、下落する傾向が目立ちます。6月には、2022年や2024年で大幅な下落が見られることから、ドル円にとって調整の月である可能性が考えられます。 また、11月には目立ったばらつきがあり、2016年には+9.16%という大幅な上昇が見られる一方で、2022年には-7.10%と大幅な下落が記録されています。このように、11月は年によって大きな変動が見られるため、特定の要因(政策変更や経済指標発表など)による影響が強い月と考えられます。

全体を通して、ドル円の月別上昇率には一定のパターンが見られるわけではなく、各年ごとの市場環境や経済イベント、地政学的リスクなどに大きく依存していることが示唆されます。このデータを活用する際には、過去の傾向だけでなく、各年の背景やリアルタイムの要因を考慮することが重要です。




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執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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