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今日の相場解説【Wトップ形成かバンドウォークか:ドル円分析】今日の相場解説 (2024.12.23)デイリーマーケットレビュー


最終更新日: 2024-12-23

ページ制作日: 2024-12-23

今日の相場解説

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今年の相場もあと1週間

今年の相場もいよいよ来週30日に大納会を迎え、2024年相場の最終日となります。この週末、年末らしいイベントがいくつかありました。競馬では、有馬記念が行われ、64年ぶりに3歳牝馬が頂点に立つという歴史的な瞬間がありました。 また、私が楽しみにしているお笑いのM-1グランプリでは、史上初の2連覇を令和ロマンが達成しました。昨日の令和ロマンの漫才は、1本目が通常のスタイル漫才、2本目がコント漫才という異なるアプローチで観客を魅了し、大会を大いに盛り上げました。

この出来事を振り返ると、相場の世界にも通じるものがあると感じます。 一つの手法に固執するのではなく、状況に応じて柔軟に頭を切り替え、さまざまな手法を駆使できる投資家の方が、長期的に良い成績を上げられる傾向があると思います。相場も漫才も、変化に対応できる柔軟性と創意工夫が成功の鍵ではないでしょうか。


本日はドル円の解説


ドル円日足チャート
ドル円日足チャート


先日掲載した記事では、重要イベントを前にした心構えについて触れました。 本日は、そのイベント後のドル円の動きを確認し、現状や年末に向けた注意ポイントについて解説します。
前回の記事で挙げた注目ポイントは以下の2つでした

  • 7月の高値から引ける「下降トレンドライン」を突破できるか。
  • 11月15日の「156.74円」を上抜けるか。

イベント後の動きでは、上記2つの課題をクリアし、円安方向への進行が確認されました。これを受け、次なるターゲット価格として以下のフィボナッチ倍数計算値が挙げられます。

ターゲット価格(フィボナッチ倍数計算)

  • 1.236倍:158.66円
  • 1.382倍:159.84円
  • 1.5倍:160.79円
  • 1.618倍:161.75円(7月3日の161.94円に接近)
  • 1.764倍:162.93円
  • 1.786倍:163.12円

しかし、現時点では157.92円が円安のピークとなっており、1.236倍の158.66円には未到達です。反対に、現在のドル円は156.50円付近で推移しており、ピークの157.92円から1円40銭の円高方向に動いています。


ドル円日足チャート
ドル円日足チャート


ここで注目すべきは、「抜けたけど走らない」パターンが発生している点です。
具体的には、重要な価格を突破した後の動きに注目すると、翌日に陰線を形成しており、本日も高値を更新できていない状況です。この動きが示唆するのは、さらなる上昇期待がある中で勢いが失速している可能性があることです。 さらに、今夜の海外市場で155.94円(前日の円高水準)を割り込むようなことが起これば、Wトップ形成の可能性が高まります。市場参加者が「円安方向へ進む」と見ていた中で、この動きが否定される場合、その反動として大きな円高方向の動きが発生する可能性があるため注意が必要です。

ポイント

  • 155.94円の水準:この価格を下抜けるかが短期的な焦点となります。
  • Wトップ形成のリスク:高値更新に失敗し、反動が強まる可能性を警戒。
  • 市場心理の変化:円安期待が裏切られると、ポジション調整が急速に進む可能性。

このように、現在の相場は一見落ち着いているようで、不安定な状況を孕んでいます。年末の薄商い相場では、わずかなきっかけで大きな値動きが生じやすいため、引き続き慎重なトレードが求められます。

今後、もし155.94円を割り込むような動きが見られた場合、以下の数値が注目ポイントとなります。

フィボナッチ・リトレースメントから見た注目価格

  • 23.6%下落:155.73円
  • 38.2%下落:154.37円
  • 50.0%下落:153.27円
  • 61.8%下落:152.17円
  • 78.6%下落:150.61円

短期指標から見る注目ライン(12月23日時点)

  • 9日移動平均線:154.56円
  • 一目均衡表・転換線:154.45円
  • 一目均衡表・基準線:153.27円
  • 26日移動平均線:152.97円
  • 52日移動平均線:152.62円

一目均衡表の雲(上限価格)

  • 12月23日(月):153.90円
  • 12月24日(火):153.61円
  • 12月25日(水):153.61円
  • 12月26日(木):153.76円
  • 12月27日(金):153.95円

これらを踏まえると、今週の注目ポイントは、153円台後半から154円台半ばにかけての価格帯と言えるでしょう。このゾーンを下抜けるか、それともサポートとして機能するかが、今後の方向性を左右する重要なポイントとなります。


材料面の復習

18~19日に開催された日銀金融政策決定会合では、政策金利は据え置きとなりました。一部市場では0.25%の利上げが期待されていたものの、結果的に据え置きとなったことで円売りが広がり、ドル円は一時155.40円台まで上昇しました。
その後の植田日銀総裁の記者会見での発言が注目を集めましたが、「賃金と物価の好循環の確認にはもう少し情報が必要」「追加利上げの判断には、もうワンノッチ欲しい」などと述べたことで、1月利上げへの期待感が薄れ、追加利上げ観測が後退。 これを受けて、円売りがさらに進み、ドル円はNY市場で157円台後半まで上昇しました。

翌20日には、加藤財務相や三村財務官が「為替の動きを憂慮している。行き過ぎた動きには適切な対応を取る」と発言。これにより、介入への警戒感が広がり、ドル円は157円近辺まで軟化しました。この一連の発言は、市場の火消しを狙った必死の対応といえます。

同じく20日には、11月の個人消費支出(PCE)物価指数が発表され、市場予想を下回ったことからドル売りが進行。ドル円は一時156円を割り込み、155.94円を記録しました。
FOMCメンバーによる2025年末の政策金利見通しが、前回(9月)の3.4%から3.9%へ上方修正されましたが、この見通しは利下げペースの鈍化を示唆するもので、米国の物価動向が依然として高止まりしていることを反映しています。 また、個人消費支出物価指数の2025年末予測も2.1%から2.5%に引き上げられ、インフレ率の高止まりが続く可能性が示されました。この状況により、政策金利の引き下げ余地が減少すると見られています。


今週の日米経済指標やイベント

12月23日(月)

  • 米国:12月消費者信頼感指数
12月24日(火)

  • 米国:11月耐久財受注速報値
  • 米国:11月新築住宅販売件数

12月25日(水)

  • 日本:10月景気動向指数改定値

12月26日(木)

  • 米国:新規失業保険申請件数

12月27日(金)

  • 日本:11月雇用統計
  • 日本:11月有効求人倍率
  • 日本:11月鉱工業生産指数速報値
  • 日本:11月小売業販売額


ボリンジャーバンドでの分析


ドル円日足チャート
ドル円日足チャート


現在のドル円の動きでは、ボリンジャーバンドの±2σで反発する動きが継続しています。以下のようなシナリオが考えられます。

シナリオ1:みたび、反発
過去と同様に、±2σのバンドで再度反発し、価格が調整を経ながらレンジ内にとどまるパターン。この場合、短期的な調整が継続し、明確な方向感が出るまで時間を要する可能性があります。

売買のポイント
売買の際は、±2σでの反発を予測しつつ、ミドルバンド(移動平均線)を決済の目標値として設定することが一般的です。 また、価格が±1σ付近に達した場合も一部利益を確定するタイミングとして適しています。 一方で、価格がボリンジャーバンドを突き抜け、明確なトレンドを形成する兆候が見られた場合には、素早い損切りが必要です。このような場合、トレンド方向に逆らったポジションを持ち続けると損失が拡大するリスクがあります。

シナリオ2:3度目の正直でバンドウォーク形成
逆に、現在の位置から上方向へのバンドウォークが形成される場合、さらに強い円安トレンドが発生する可能性があります。この動きは、157.40円付近の高値を再び超え、次のターゲット価格帯(例えば、160円近辺)を目指す展開を示唆します。

売買のポイント
バンドウォークが形成された場合、買いポジションを維持することが重要です。この状況では、価格がミドルバンド(移動平均線)を割り込むまでポジションを保持する方針を取るべきです。 ただし、バンドウォークが終息し、価格が一時的な調整に入る兆候が見られた場合には、利益確定を検討する必要があります。
また、バンドウォーク中はトレンド方向へのエントリーが有効ですが、ポジションを増やす際には慎重な判断が求められます。 短期間で急激に上昇した場合には、利益確定売りの動きが加速する可能性があるため、リスク管理を徹底しながらトレードを行うべきです。



RSI(相対力指数)は現在65前後で推移しており、過去の反落レベルで止まっていることが確認されます。この数値は「買いが過熱している状態」には至っておらず、むしろ上昇トレンドが続くかどうかを慎重に見極める局面と言えます。


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tradingview社のチャートを利用しています。

執筆者の写真

監修:安村 武彦

国際テクニカルアナリスト連盟・認定テクニカルアナリスト(CFTe)・AFP(日本FP協会認定)
大阪府出身。1987年に商品先物業界に入社。2005年末に業界を離れ、2006年より専業トレーダーとして商品・株式・FXの売買で生計をたてる。個人投資家が相場で勝つためには、投資家目線のアドバイスが必要不可欠と感じ業界へ復帰。真のアドバイザーを目指し現在に至る。個人投資家向けに開催する一目均衡表のセミナーは非常に分かりやすいと好評を得ている。

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