トレードの記録をつけましょう
最終更新日: 2024-10-16
ページ制作日: 2024-05-17
トレード記録は勝ち組への第一歩
みなさんはトレードの結果を記録していますか?成功した投資家の多くは自身のトレードを詳細に記録しています。
売買の記録や資金の増減は、オンライントレードであれば履歴を見ればわかることですが、自分で記録することが重要です。
トレード記録のつけ方
毎日記録をつける
まとめて過去のトレードの記録をつけるのではなくトレードを行った日のうちに記録をつけましょう。 自分で記録をつけることによって、その日のトレードの詳細を振り返り、何がうまく行ったのか、どの点が改善が必要かを考える機会になります。
コツコツ継続する
トレード記録を気が向いた時にだけ付けるのではなく、継続して行うことが重要です。また、そのためには継続できる範囲の内容にすべきです。細かく記録を付けすぎて面倒になり記録を付けるのをやめてしまうと意味がありません。
全てのトレードを記録する
勝った時だけでなく、負けた時も含めて全てのトレードを記録することが重要です。これにより、トレード全体のパフォーマンスを正確に評価し、客観的な視点で自己分析が可能になります。
毎日、コツコツと自分で記録をつけて、トレードを振り返る習慣を身につけましょう。
トレード記録の内容
先述したようにトレード記録は、無理なく継続できる内容にとどめるべきです。記録をつけることが苦にならない人はより多くの内容を記録すれば良いですし、記録をつけるのが億劫だという人は続けられる範囲の内容でかまいません。
その日の損益
建玉とその値洗い
有効証拠金(決済時にいくら残るか)
上記の内容以外にも下記のような事項を記載しておけばトレーディングの振り返りがしやすくなり、継続的な改善が可能になります。また、定期的に記録を見直すことで、自分の強みや弱点を明確にし、トレード戦略を最適化することができます。
- 取引の理由 : 取引を行った理由を詳細に記録します。これには、使用したテクニカル指標やファンダメンタル分析の要素が含まれます。
- 反省点 : 取引が成功した場合や失敗した場合、その理由を反省点として記録します。例えば、エントリーポイントが適切だったのか、感情に左右されなかったかなどです。
- 心理状態 : 取引中の心理状態を記録します。例えば、不安だったのか、自信があったのかなど。これにより、感情が取引にどのように影響を与えたかを分析できます。
また、トレードを行ったチャートのスクリーンショットを保存しておくと、振り返る際に非常に役立ちます。トレード記録として、その日のチャートに注釈を加えて保存するのも良い方法です。
トレード記録から見えてくるもの
トレード記録をつけることで、自分のトレードパターンや行動を客観的に分析することができます。これにより、勝ちパターンや失敗の原因を特定し、成功するための行動を繰り返し、失敗を避けるための戦略を立てることができます。
記録を見直すことで、自分のトレーディング手法や戦略の強化点や改善点を発見できます。これはPDCA(Plan-Do-Check-Act)サイクルに似ており、継続的な改善を可能にします。
また、有効証拠金の増減をグラフ化することで、トレードの問題点を視覚的に把握しやすくなります。例えば、AとBのトレードでは、結果的に同じ収益を得たものの、収益が安定しているのはBの方です。 Aのトレードは日々の収益が多いものの、一度の損失が資金に対して過大であり、リスクを取りすぎていることが分かります。このように、有効証拠金をグラフ化することで、リスク管理の問題点を明確にすることができます。
成功しているトレーダーの多くが、トレード記録をつけることが成功への近道だと言います。それは、トレード記録をつけることで過去の成功や失敗を振り返る機会が得られるからです。
失敗を早く忘れたいというのは人間の自然な心情ですが、投資の世界では失敗を忘れてはなりません。
トレードを続けていると、今回失敗した場面と似たような状況が何度も訪れます。失敗を忘れていると、同じ過ちを繰り返すことになります。失敗を繰り返さないためには、過去の失敗をよく検証し、学びを得ることが大切です。
自分のトレードを振り返り、改善点を見つける習慣をつけよう!
トレード記録の公開
X(旧ツイッター)やブログなどのSNSでトレードの記録を付ける人もいますが、あまりお勧めはできません。
トレードの記録を公開することで、他人の目を意識してしまい、「良く思われたい」という感情がトレードに影響を及ぼす可能性があります。トレードの記録は人に見せるためのものではなく、自身のトレードを改善するために役立てるべきものです。
自分のトレードスタイルや戦略を冷静に振り返り、改善点を見つけるために記録を活用しましょう。
確かに、他人の目を気にしてしまうと、トレードの判断が感情的になりがちだよね。自己分析や改善のために記録をつけるという点が大切だとおもう。
SNSでの記録公開は自分にプレッシャーをかけてしまう可能性があります。トレードの記録は自己改善のためのツールであり、冷静に自分のトレードを振り返る時間を持つようにしたいですね。
トレードを記録するポイント
トレードの記録は毎日継続することが重要です。まずは、無理のない範囲で始め、続けられる項目から記録を始めてみましょう。記録を続ける中で、自分にとって必要な項目を取捨選択し、改善していくことが大切です。
トレードの記録を付ける際のポイントは以下の通りです。
- 感情の記録 その日のトレード中に感じた感情(恐れ、興奮、焦りなど)や、取引の判断に影響を与えた要因を書き留めると、メンタル面の改善に役立ちます。
- チャートのスクリーンショット トレードした際のチャートのスクリーンショットを保存し、エントリーとエグジットポイントをマークしておくと、後で振り返る時に具体的な状況を確認しやすくなります。
- トレードの意図 取引を行った理由や、エントリーとエグジットの根拠を明確に記録しておくと、自分の判断の良し悪しを客観的に評価できます。
- 一貫性 記録する項目や方法を統一し、一貫性を持たせることが重要です。こうすることで、データを比較しやすくなり、トレードの傾向や改善点を見つけやすくなります。
- 定期的な振り返り 定期的に過去のトレード記録を見直し、パフォーマンスや改善点を分析しましょう。これにより、自分のトレードスキルの向上に役立ちます。
トレードの記録を継続し、これらのポイントに注意を払うことで、より効果的なトレード戦略を構築し、成功への道を歩むことができるでしょう。
記録方法
トレード記録をつける方法にはいくつかの選択肢があります。自分のスタイルやニーズに合った方法を選び、継続的に記録することが重要です。以下に代表的な方法を紹介します。
ノート最もシンプルな方法です。ノートに手書きで記録することで、取引の詳細を簡単に記述できます。手軽に始められるのがメリットですが、以下の点も考慮しましょう。
- メリット ・手軽でコストがかからない
- デメリット ・後からの分析が困難
・自由に記述できるため、柔軟な記録が可能
・データの整理や検索が手間になる
スプレッドシート
エクセルやGoogleスプレッドシートを使って記録する方法です。取引データを体系的に整理し、簡単に分析することができます。
- メリット ・エントリーポイントや決済ポイント、損益などを簡単に記録できる
- デメリット ・初めは設定に時間がかかる
・グラフ化やフィルタリングなどの分析機能が豊富
・クラウドベースでアクセスが容易(Googleスプレッドシートの場合)
・手動入力のため、入力ミスのリスクがある
専用ソフト
トレード記録専用のソフトウェアを使用する方法です。これらのソフトは、多機能で高度な分析ツールを提供しています。
- メリット ・自動で取引データをインポートできる機能がある
- デメリット ・費用がかかる場合がある
・詳細な分析やレポート機能が充実している
・トレード履歴の統計データを簡単に生成できる
・操作が複雑で、使いこなすために時間が必要
トレード記録をつけることは、単なる作業ではなく、自分自身を理解し、成長させるための重要なプロセスです。自分に合った方法を見つけ、継続的に取り組むことで、トレードの成功率を高めることができます。
トレード記録をつけるのは確かに面倒くさい…でも、その面倒くささがあなたのトレードを大きく変える鍵なんです!
※tradingview社のチャートを利用しています。
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