ゴム先物取引(RSS・TSR)
大阪取引所で上場されているゴムは、天然ゴムの中の「燻煙シートゴム(RSS)」及び
「技術的格付けゴム(TSR)」の2種類になります。大阪取引所の取引では「ゴム(RSS3)先物」に取引が集中する傾向にあります。
世界の天然ゴムの需給規模は、1983年までは400万トンにも満たない水準でしたが、1988年に500万トンを突破すると、
その後も順調に拡大傾向をたどり、2000年には700万トン台に、2003年には1983年比で約2倍の800万トンに達しました。
その後、2018年には1,388万トンと、同じく1983年比で約3倍の規模に拡大しています。
ゴム(RSS3)先物 日足チャート
ゴム(RSS3)先物 週足チャート
ゴム(RSS3)先物 月足チャート
シンガポールゴム(RSS) 日足チャート
シンガポールゴム(RSS) 週足チャート
シンガポールゴム(RSS) 月足チャート
RSSとTSRの違い
ゴムの木の樹皮を傷つけると白い樹液を出します。この樹液を集めてアンモニアを添加し、保存安定性を高めたのがラテックスです。 このラテックスに酸を加えて凝固させた後、シート状に加工したもの燻煙シートゴム(RSS)、粉砕し加熱乾燥したものを技術的格付けゴム(TSR)と呼びます。日本の RSS 及び TSR 輸入量
(1)日本の RSS 輸入量日本の需要家は、もともと RSS 指向が強く、1990 年代の日本は、天然ゴムの輸入の約 70%程度が RSS、 約 20%程度が TSR であり、RSS の輸入比率が高かった。 その後、2003 年には TSR の輸入量が RSS を逆転し、2010 年代に入ってからの RSS の輸入量は概ね 15 万トン前後で推移している。 2016 年の日本の RSS の輸入量は、12.7 万トンとなっており、国別の輸入量の内訳は、タイが 95%、イン ドネシアが 4.9%で、タイからの輸入が大半を占めている。
(2)日本の TSR 輸入量
1990 年代の日本では、RSS の輸入比率が高かったが、その後、産地からの供給体制の整備が進んだこと 及びタイヤメーカー等の技術的な改良が進んだことを受けて、日本の需要も RSS からTSR にシフトし、2003年 には TSR が RSS の輸入量を逆転し、 2016 年の TSR の輸入量は、約 51 万トンとなっている。 日本の TSR の国別の輸入量は、インドネシアが最も多く約 41 万トン、タイが約 9 万トン、ベトナムが約 0.8 万トン、2013 年から輸入され始めたミャンマーが約 0.5 万トンとなっており、インドネシア産が TSR の輸入量の 約 80%を占めている。 天然ゴムの純輸出国で主要生産国でもあるマレーシアからの日本の TSR の輸入は、近年減少傾向にあり、 2016 年の輸入比率は、0.2%となっている。
取引要綱
商品名 | ゴムRSS (くん煙シート) |
ゴムTSR (技術的格付けゴム) |
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取引の種類 | ||
取引の対象 | 国際規格(INT)によるリブド・スモークド・シート3号(R.S.S.No.3) | 取引所が承認した工場で生産されたTSR20であって、タイ王国の設定した規格(STR20の標準スペック)に基づくもの | 限月 |
取引単位 | ||
呼値及び 呼値の単位 |
呼び値の単位:10銭 |
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サーキットブレーカー幅 (SCB幅) |
夜間立会開始時に前計算区域の帳入値段を基に設定 |
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即時約定可能幅 (DCB幅) |
基準値段(原則として直近約定値段)を基に設定 |
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建玉制限 | ||
委託手数料 (片道/税込) |
デイトレ 173円 |
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立会時間 | 日中立会 寄付板合わせ : 午前9時00分 ザラバ取引 : 午前9時00分 〜 午後 3時40分 引板合わせ : 午後3時45分 夜間立会 寄付板合わせ : 午後5時00分 ザラバ取引 : 午後5時00分 〜 午後6時55分 引板合わせ : 午後7時00分 |
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